かくる
押さえたい重要古語 動詞・ラ行下二段活用 隠れる・姿を消す・人目を避ける/高貴な人が亡くなる 意味・文法・クイズで学ぶ
「隠れる」と、貴人が「亡くなる」用法を区別する

かくる(隠る)【古文】の意味を総まとめ!
「隠れる・見えなくなる / 貴人が亡くなる」 意味・文法・例文と5問クイズで確認

姿が見えなくなることを表す動詞「かくる(隠る)」。 まずは、「①隠れる・見えなくなる」と、「②貴人が亡くなる」を軸に整理します。前後の状況を確かめ、自然な現代語に訳しましょう。

①
ポイント① 隠れる・見えなくなる
隠れる・姿を消す・人目を避ける
②
ポイント② 貴人が亡くなる
高貴な人が亡くなる
古典の里 単語帳カード

漢字表記・品詞・活用

隠る (動詞・ラ行下二段活用)

意味をつなぐイメージ

「姿が、人の目から見えなくなる」

「隠れる」と、貴人が「亡くなる」用法を区別する。見えなくなる対象と、その前後の出来事を読むと、訳が選びやすくなります。
かくる
01 / Core Meanings

「かくる」の意味・用法マップ

隠れる・見えなくなると貴人が亡くなるを文脈から理解する

学習イメージ:姿が、人の目から見えなくなる

文脈に合わせて、「隠れる・見えなくなる」と「貴人が亡くなる」を確かめます。以下の2枚は、意味と用法を整理するためのカードです。

ポイント ① 隠れる・見えなくなる 📖 POINT 1

隠れる・姿を消す・人目を避ける

主な文脈:月・山・人などの姿

物に遮られたり、人目を避けたりして姿が見えなくなることです。どこに、何の陰に隠れるのかを読み取ります。「隠れる・見えなくなる」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「月、雲にかくる。」

訳:月が雲に隠れる。

ポイント ② 貴人が亡くなる 📘 POINT 2

高貴な人が亡くなる

主な文脈:病・死別・喪や葬送の描写

高貴な人物の死を直接言わず、姿が見えなくなることとして表す用法です。人物の身分と生死の文脈を合わせて読みます。「貴人が亡くなる」と訳せる状況かどうか、対象と人物の気持ちを確かめます。

💡 短い学習用の創作例

「病重く、つひにかくれ給ひぬ。」

訳:病気が重く、ついにお亡くなりになった。

02 / Translation Strategy

文脈から選ぶ!「かくる」の訳し分けルール

見えなくなる対象と、その前後の出来事を読む

!
読解で使うチェックポイント

「かくる」の対象と前後を確かめよう

① 月・山・人などの姿

👉 隠れる・見えなくなる

主語は月で、雲に遮られる場面です。「かくる」は文を言い切る終止形です。

② 病・死別・喪や葬送の描写

👉 貴人が亡くなる

病が重くなった末の死別を想定した例です。「かくれ」は連用形。「給ひ」は尊敬の補助動詞の連用形です。

現代語訳で押さえたいポイント

「かくる」= 目の前から姿が消える

月や人の姿が見えなくなるなら「隠れる」が基本です。高貴な人物の病や死別を語る文脈では「亡くなる」の意味を検討します。敬語が付いていることだけで死と決めず、その後の人々の反応や葬送の描写も確かめます。

訳語を選ぶときの合言葉
✨ 月は隠れ、貴人は亡くなることも
これは意味を整理する目安です。一語だけを見て決めず、対象・人物・前後の出来事を合わせて読みましょう。
03 / Word Image & Memory Hack

イメージで覚える!「かくる」の漢字と覚え方

目の前から姿が消える

漢字・意味をつなぐ学習イメージ

覚える手がかりは「目の前から姿が消える」!

まず雲の向こうへ月が隠れる場面を思い浮かべます。人物が人々の前から姿を消す表現が、亡くなることを婉曲に表す場合にも使われます。意味をつなぐためのイメージとして覚えましょう。

目の前から姿が消える
姿が、人の目から見えなくなる
➔
かくる
隠れる・見えなくなる / 貴人が亡くなる

補足:ここでは平安時代以降の読解で使うラ行下二段活用を中心に扱います。上代には「かくら・かくり・かくる・かくる・かくれ・かくれ」というラ行四段活用もあるため、『万葉集』などでは語形を確かめます。

短いフレーズと覚え方

声に出して覚える「かくる」の基本セット

次の2つは意味を確かめるための学習用の創作フレーズです。出典のある古典原文からの引用ではありません。

①「月、雲にかくる。」 = 月が雲に隠れる。
②「病重く、つひにかくれ給ひぬ。」 = 病気が重く、ついにお亡くなりになった。
🎯 イメージでつなぐ覚え方

「かくる、
月は隠れ、貴人は亡くなることも!」

04 / Grammar & Usage

「かくる」の文法と関連語の違い

動詞・ラ行下二段活用と、混同しやすい語を確認

「かくる」の文法整理

品詞:動詞・ラ行下二段活用
① ラ行下二段活用の6つの形

未然「かくれ」・連用「かくれ」・終止「かくる」・連体「かくるる」・已然「かくるれ」・命令「かくれよ」です。終止形と連体形が異なる点を押さえましょう。

② 「かくれぬ」は後続語を確認する

「月、かくれぬ。」の「ぬ」は、連用形「かくれ」に付く完了の終止形として読めます。一方、未然形も「かくれ」なので、打消「ず」の連体形「ぬ」と同形になる場合があります。名詞へのつながりや文脈で判断します。

3つを比べて、意味と文法を整理しよう

意味が重なる語もあります。違いを手がかりに、文章に合う訳を選びます。

かくる 隠れる・亡くなる
ラ行下二段活用を中心に学び、古い四段活用にも注意します。
かくす 見えないようにする
サ行四段活用の他動詞。「自分が隠れる」と「物を隠す」を区別します。
うす 消える・亡くなる
サ行下二段活用の動詞。消失や死を表す用法が重なります。
05 / Practice Examples

創作例で確かめる!「かくる」実践例文

① 隠れる・見えなくなる(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「月、雲にかくる。」

【現代語訳】月が雲に 隠れる。
判別のコツ:主語は月で、雲に遮られる場面です。「かくる」は文を言い切る終止形です。
② 貴人が亡くなる(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「病重く、つひにかくれ給ひぬ。」

【現代語訳】 病気が重く、ついにお亡くなりになった。
判別のコツ:病が重くなった末の死別を想定した例です。「かくれ」は連用形。「給ひ」は尊敬の補助動詞の連用形です。
ORETAN 実践トレーニング

古文単語「かくる」クイズゲーム(全5問)

現在のスコア
0 / 5
QUESTION 1 OF 5

意味・文法・文脈について、最も適切な答えを選んでください。

古文単語「かくる」の総まとめチェックリスト

① 隠れる・見えなくなる 主語は月で、雲に遮られる場面です。「かくる」は文を言い切る終止形です。
② 貴人が亡くなる 病が重くなった末の死別を想定した例です。「かくれ」は連用形。「給ひ」は尊敬の補助動詞の連用形です。
③ 品詞は「動詞・ラ行下二段活用」 未然「かくれ」・連用「かくれ」・終止「かくる」・連体「かくるる」・已然「かくるれ」・命令「かくれよ」です。終止形と連体形が異なる点を押さえましょう。

参考:小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』「隠る」 / 小学館『デジタル大辞泉』「隠れる」。語義・文法を参照し、本文・現代語訳・解説は本記事で作成しています。本文の例文・フレーズと例文を使ったクイズは、すべて学習用の創作で、実在作品からの引用ではありません。

古
ORETAN — 古典の里
英語も、古典も。物語で、夢中になる。
© ORETAN Classical Japanese Vocabulary Series. All rights reserved.