とりなす
押さえたい重要古語 動詞・サ行四段活用(他動詞) そのように扱う・見せかける/よいように取り計らう 意味・文法・クイズで学ぶ
物事をある形に整えたり、よい方向へ収めたりする

とりなす(取り成す)【古文】の意味を総まとめ!
「そのように扱う・見せかける / よいように取り計らう」 意味・文法・例文と5問クイズで確認

文脈と文法を一緒に押さえたい古語「とりなす(取り成す)」。まずは、「①そのように扱う・見せかける」と、「②よいように取り計らう」を軸に整理します。前後の状況を確かめ、自然な現代語に訳しましょう。

①
ポイント① 物事の見方・扱い方
そのように扱う・見せかける
②
ポイント② 仲介・場の取りまとめ
よいように取り計らう
古典の里 単語帳カード

漢字表記・品詞・活用

取り成す(動詞・サ行四段活用(他動詞))

意味をつなぐ学習イメージ

「物事をある形に整えたり、よい方向へ収めたりする」

「何をどう扱うか」と「誰の間を取り持つか」を見る
とりなす
01 / Core Meanings

「とりなす」の意味・用法マップ

物事の見方・扱い方と仲介・場の取りまとめを読み比べる

学習の手がかり:物事をある形に整えたり、よい方向へ収めたりする

物事の見方・扱い方の場面では「そのように扱う・見せかける」、仲介・場の取りまとめの場面では「よいように取り計らう」を手がかりに、文脈に合う読み方を確かめます。

ポイント① 物事の見方・扱い方 ① POINT

そのように扱う・見せかける

主な文脈:物事の見方・扱い方

出来事をあるものと見なしたり、実際とは違うように見せたりします。「そのように扱う・見せかける」という捉え方を、例文の状況と結び付けましょう。

💡 短い学習用の創作例

「言ひ損じを笑ひにとりなす。」

訳:言い間違いを笑い事として扱う。

ポイント② 仲介・場の取りまとめ ② POINT

よいように取り計らう

主な文脈:仲介・場の取りまとめ

間に入って、事態がよい方向へ進むように処理します。「よいように取り計らう」というポイントを、前後の表現と一緒に確認しましょう。

💡 短い学習用の創作例

「二人の争ひを、よきやうにとりなす。」

訳:二人の争いを、うまく取りまとめる。

02 / Translation Strategy

文脈から選ぶ!「とりなす」の訳し分け

「何をどう扱うか」と「誰の間を取り持つか」を見る

!
読解で使うチェックポイント

「とりなす」の前後にある言葉を確かめよう

① 物事の見方・扱い方

👉「そのように扱う・見せかける」

出来事をあるものと見なしたり、実際とは違うように見せたりします。

② 仲介・場の取りまとめ

👉「よいように取り計らう」

間に入って、事態がよい方向へ進むように処理します。

現代語訳で押さえたいポイント

「とりなす」は文脈とセットで!

現代語の「仲裁する」だけで読むと、見せかける・受け取るという用法を逃します。「笑ひにとりなす」などでは、どのようなものとして扱うかが手がかりです。

訳語を選ぶときの合言葉
「何をどう扱うか」と「誰の間を取り持つか」を見る
訳の候補を当てはめたあと、主語・対象・否定表現まで読んで意味が通るかを確かめましょう。
03 / Etymology & Memory Hack

イメージで覚える!「とりなす」の成り立ちと覚え方

とりなす=ある形に扱う、場を収める

表記・語の成り立ちを確認

覚える手がかりは「取り成す」。

「取り」と「成す」という表記を、ある状態へ整える学習イメージに使います。個々の訳は対象と文脈から決めます。

物事の見方・扱い方
そのように扱う・見せかける
➔
とりなす
よいように取り計らう

物を別の物に変える、手に持って扱う、とりざたするなどの語義もあります。本文では読解で比べたい2つの方向を示します。

短いフレーズと覚え方

声に出して確認する「とりなす」の短い学習セット

次の2つは意味・用法を確認するための学習用の創作フレーズです。実在作品からの引用ではありません。

①「言ひ損じを笑ひにとりなす。」 = 言い間違いを笑い事として扱う。
②「二人の争ひを、よきやうにとりなす。」 = 二人の争いを、うまく取りまとめる。
🎯 イメージでつなぐ覚え方

「とりなす、
とりなす=ある形に扱う、場を収める!」

04 / Grammar & Usage

「とりなす」の文法と似た表現の整理

動詞・サ行四段活用(他動詞)を中心に、形と意味を確かめる

「とりなす」の文法整理

品詞:動詞・サ行四段活用(他動詞)
① サ行四段活用

未然形「とりなさ」、連用形「とりなし」、終止形・連体形「とりなす」、已然形・命令形「とりなせ」です。

② 「に」と対象を確かめる

「笑ひに」のような表現は、どう扱うかを示すことがあります。目的語と結果の表現を一緒に読みましょう。

3つの表現・形を比べよう

似た表記でも役割は異なります。文中の形とつながりを確認します。

笑ひにとりなす 扱い方
笑い事として受け取り、扱うという読みです。
争ひをとりなす 取りまとめ
人の間に入って収めるという読みです。
とりなし 連用形
過去・完了など、後続の助動詞とのつながりを確かめます。
05 / Classical Literature Examples

学習用の創作例で学ぶ!「とりなす」実践例文

① 物事の見方・扱い方(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「言ひ損じを笑ひにとりなす。」

【現代語訳】言い間違いを笑い事として 扱う。
判別のコツ:「笑ひに」が扱い方を示します。人と人の争いを仲裁する場面ではありません。
② 仲介・場の取りまとめ(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「二人の争ひを、よきやうにとりなす。」

【現代語訳】二人の争いを、うまく取りまとめる。
判別のコツ:争う二人の間に入って事態を収めるという意味です。
ORETAN 実践トレーニング

古文単語「とりなす」クイズゲーム(全5問)

現在のスコア
0 / 5
QUESTION 1 OF 5

意味・文法・文脈について、最も適切な答えを選んでください。

古文単語「とりなす」の総まとめチェックリスト

① 物事の見方・扱い方を確認出来事をあるものと見なしたり、実際とは違うように見せたりします。
② 仲介・場の取りまとめを確認間に入って、事態がよい方向へ進むように処理します。
③ 動詞・サ行四段活用(他動詞)とりなす=ある形に扱う、場を収める

参考:小学館の辞書「取成す」(コトバンク)。語義・文法は参考資料を確認して整理しています。本文・クイズの短文は学習用の創作例で、実在作品の引用ではありません。現代語訳と解説は本記事で作成しています。

古
ORETAN — 古典の里
英語も、古典も。物語で、夢中になる。
© ORETAN Classical Japanese Vocabulary Series. All rights reserved.