なやまし
押さえたい重要古語 形容詞・シク活用 病気などで気分が悪い/思い悩んで苦しい 意味・文法・クイズで学ぶ
体にも心にも、すっきりしないつらさがある

なやまし(悩まし)【古文】の意味を総まとめ!
「病気などで気分が悪い / 思い悩んで苦しい」 意味・文法・例文と5問クイズで確認

文脈と文法を一緒に押さえたい古語「なやまし(悩まし)」。まずは、「①病気などで気分が悪い」と、「②思い悩んで苦しい」を軸に整理します。前後の状況を確かめ、自然な現代語に訳しましょう。

①
ポイント① 体の不調
病気などで気分が悪い
②
ポイント② 心の苦しさ
思い悩んで苦しい
古典の里 単語帳カード

漢字表記・品詞・活用

悩まし(形容詞・シク活用)

意味をつなぐ学習イメージ

「体にも心にも、すっきりしないつらさがある」

発熱などの体調か、人目・心配などの心の負担かを見る
なやまし
01 / Core Meanings

「なやまし」の意味・用法マップ

体の不調と心の苦しさを読み比べる

学習の手がかり:体にも心にも、すっきりしないつらさがある

体の不調の場面では「病気などで気分が悪い」、心の苦しさの場面では「思い悩んで苦しい」を手がかりに、文脈に合う読み方を確かめます。

ポイント① 体の不調 ① POINT

病気などで気分が悪い

主な文脈:体の不調

病気などによって体がつらく、気分がよくない状態を表します。「病気などで気分が悪い」という捉え方を、例文の状況と結び付けましょう。

💡 短い学習用の創作例

「熱もありて、ここちいとなやまし。」

訳:熱もあり、体の具合がとても悪い。

ポイント② 心の苦しさ ② POINT

思い悩んで苦しい

主な文脈:心の苦しさ

悩み事や気掛かりがあり、心が苦しい状態も表します。「思い悩んで苦しい」というポイントを、前後の表現と一緒に確認しましょう。

💡 短い学習用の創作例

「人目を思ふに、なやましくて眠られず。」

訳:人の目を気にすると、思い悩んで苦しくて眠れない。

02 / Translation Strategy

文脈から選ぶ!「なやまし」の訳し分け

発熱などの体調か、人目・心配などの心の負担かを見る

!
読解で使うチェックポイント

「なやまし」の前後にある言葉を確かめよう

① 体の不調

👉「病気などで気分が悪い」

病気などによって体がつらく、気分がよくない状態を表します。

② 心の苦しさ

👉「思い悩んで苦しい」

悩み事や気掛かりがあり、心が苦しい状態も表します。

現代語訳で押さえたいポイント

「なやまし」は文脈とセットで!

現代語の印象から、色っぽいという意味にすぐ結び付けないようにします。古文では、まず体調の悪さや心の苦しさを文脈に応じて確認します。

訳語を選ぶときの合言葉
発熱などの体調か、人目・心配などの心の負担かを見る
訳の候補を当てはめたあと、主語・対象・否定表現まで読んで意味が通るかを確かめましょう。
03 / Etymology & Memory Hack

イメージで覚える!「なやまし」の成り立ちと覚え方

なやまし=体の不調、心の苦しさ

表記・語の成り立ちを確認

覚える手がかりは「悩まし」。

辞書では動詞「なやむ」が形容詞になった語と説明されます。「悩む」という字を、心の問題だけに限定しないことが大切です。

体の不調
病気などで気分が悪い
➔
なやまし
思い悩んで苦しい

文中で横になる、参内できないなどの行動があれば体調の意味を、思い煩う理由があれば心の意味を考えます。

短いフレーズと覚え方

声に出して確認する「なやまし」の短い学習セット

次の2つは意味・用法を確認するための学習用の創作フレーズです。実在作品からの引用ではありません。

①「熱もありて、ここちいとなやまし。」 = 熱もあり、体の具合がとても悪い。
②「人目を思ふに、なやましくて眠られず。」 = 人の目を気にすると、思い悩んで苦しくて眠れない。
🎯 イメージでつなぐ覚え方

「なやまし、
なやまし=体の不調、心の苦しさ!」

04 / Grammar & Usage

「なやまし」の文法と似た表現の整理

形容詞・シク活用を中心に、形と意味を確かめる

「なやまし」の文法整理

品詞:形容詞・シク活用
① シク活用の形

終止形「なやまし」、連用形「なやましく」、連体形「なやましき」、已然形「なやましけれ」です。

② 動詞「なやむ」と区別

「なやまし」は状態を表す形容詞です。「なやむ」は動作・変化を表す動詞で、品詞も活用も異なります。

3つの表現・形を比べよう

似た表記でも役割は異なります。文中の形とつながりを確認します。

なやまし 形容詞の終止形
体や心のつらい状態を述べます。
なやましく 形容詞の連用形
後続の語に状態をつなげる形です。
なやむ 別の見出しの動詞
病気になる、苦しむなどの動詞と区別します。
05 / Classical Literature Examples

学習用の創作例で学ぶ!「なやまし」実践例文

① 体の不調(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「熱もありて、ここちいとなやまし。」

【現代語訳】熱もあり、体の具合がとても 悪い。
判別のコツ:熱があることが示されるため、体調の悪さを読む場面です。
② 心の苦しさ(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「人目を思ふに、なやましくて眠られず。」

【現代語訳】人の目を気にすると、思い悩んで苦しくて眠れない。
判別のコツ:苦しさの原因が人目への心配なので、精神的なつらさを表します。
ORETAN 実践トレーニング

古文単語「なやまし」クイズゲーム(全5問)

現在のスコア
0 / 5
QUESTION 1 OF 5

意味・文法・文脈について、最も適切な答えを選んでください。

古文単語「なやまし」の総まとめチェックリスト

① 体の不調を確認病気などによって体がつらく、気分がよくない状態を表します。
② 心の苦しさを確認悩み事や気掛かりがあり、心が苦しい状態も表します。
③ 形容詞・シク活用なやまし=体の不調、心の苦しさ

参考:小学館の辞書「悩ましい」(コトバンク)。語義・文法は参考資料を確認して整理しています。本文・クイズの短文は学習用の創作例で、実在作品の引用ではありません。現代語訳と解説は本記事で作成しています。

古
ORETAN — 古典の里
英語も、古典も。物語で、夢中になる。
© ORETAN Classical Japanese Vocabulary Series. All rights reserved.