すべて
押さえたい重要古語 副詞 ことごとく・残らず/全く・一切(〜ない) 意味・文法・クイズで学ぶ
全体を覆う意味が、否定の強調にもなる

すべて(全て・総て)【古文】の意味を総まとめ!
「全体をまとめる / 打消を強める」 意味・文法・例文と5問クイズで確認

文脈と文法を一緒に押さえたい古語「すべて(全て・総て)」。 まずは、「①全体をまとめる」と、「②打消を強める」を軸に整理します。前後の状況を確かめ、自然な現代語に訳しましょう。

①
ポイント① 全体をまとめる
ことごとく・残らず
②
ポイント② 打消を強める
全く・一切(〜ない)
古典の里 単語帳カード

漢字表記・品詞・活用

全て・総て (副詞)

意味をつなぐ学習イメージ

「全体を覆う意味が、否定の強調にもなる」

残らず帰る人々と、まったく見えない道を対にします。
すべて
01 / Core Meanings

「すべて」の意味・用法マップ

全体をまとめる / 打消を強めるを文脈から理解する

学習イメージ:全体を覆う意味が、否定の強調にもなる

文脈に合わせて、「全体をまとめる」と「打消を強める」を確かめます。以下の2枚は、意味や用法を整理するためのカードです。

ポイント1 全体をまとめる 📖 POINT 1

ことごとく・残らず

主な文脈:集団や物事の全体を述べる場面

対象を一つにまとめ、漏れなく全体として扱う意味です。「全体をまとめる」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「人々、すべて帰りぬ。」

訳:人々は、残らず帰った。

ポイント2 打消を強める 📖 POINT 2

全く・一切(〜ない)

主な文脈:後ろに打消の述語がある場面

否定と組み合わせ、そのことが少しも成り立たないと強調します。「打消を強める」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「夜は暗く、すべて道見えず。」

訳:夜は暗く、全く道が見えない。

02 / Translation Strategy

文脈から選ぶ!「すべて」の読み取りルール

何を述べ、どんな状況で使われているかを見る

!
読解で使うチェックポイント

「すべて」の対象と前後を確かめよう

1 集団や物事の全体を述べる場面

👉 全体をまとめる

帰った人が全体に及ぶことを述べています。

2 後ろに打消の述語がある場面

👉 打消を強める

「見えず」という打消を強めています。

現代語訳で押さえたいポイント

「すべて」の訳を文脈で選ぶ

「一般に・総じて・おおよそ」という、全体を見渡して述べる用法もあります。すべての例を「残らず」とするのではなく、述語や文全体の内容を確認しましょう。

訳語を選ぶときの合言葉
✨ 全体を覆う意味が、否定の強調にもなる
これは意味を整理する目安です。一語だけを見て決めず、対象・人物・前後の出来事を合わせて読みましょう。
03 / Word Image & Memory Hack

イメージで覚える!「すべて」の漢字と覚え方

全体を覆う意味が、否定の強調にもなる

漢字・意味をつなぐ学習イメージ

覚える手がかりは「全体を覆う意味が、否定の強調にもなる」!

残らず帰る人々と、まったく見えない道を対にします。

全体を覆う意味が、否定の強調にもなる
場面を思い浮かべ、前後の言葉と結び付ける
➔
すべて
全体をまとめる / 打消を強める

補足:「一般に・総じて・おおよそ」という、全体を見渡して述べる用法もあります。すべての例を「残らず」とするのではなく、述語や文全体の内容を確認しましょう。

短いフレーズと覚え方

声に出して覚える「すべて」の基本セット

次の2つは意味を確かめるための学習用の創作フレーズです。出典のある古典原文からの引用ではありません。

1「人々、すべて帰りぬ。」 = 人々は、残らず帰った。
2「夜は暗く、すべて道見えず。」 = 夜は暗く、全く道が見えない。
🎯 イメージでつなぐ覚え方

「すべて、
全体を覆う意味が、否定の強調にもなる!」

04 / Grammar & Usage

「すべて」の文法と関連語の違い

副詞と、混同しやすい語を確認

「すべて」の文法整理

品詞:副詞
① 副詞としての働き

副詞は活用しません。後ろの動作や判断をどのように説明しているかを読み、数量・程度・納得などの意味を文脈に応じて確かめます。

② 用法を読むポイント

本記事は副詞の用法を中心に扱います。副詞は活用しません。「すべての事」のような名詞的な用法とは文中の働きを分けて確認します。

3つを比べて、意味と文法を整理しよう

意味が重なる語もあります。違いを手がかりに、文章に合う訳を選びます。

すべて 残らず・全く〜ないなど
後ろの述語と範囲を見る。
さらに 全く〜ない・いっそうなど
打消を強調する用法で重なる。
なべて 一様に・一般になど
全体をまとめていう用法と比べる。
05 / Practice Examples

創作例で確かめる!「すべて」実践例文

1 全体をまとめる(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「人々、すべて帰りぬ。」

【現代語訳】人々は、 残らず帰った。
判別のコツ:帰った人が全体に及ぶことを述べています。
2 打消を強める(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「夜は暗く、すべて道見えず。」

【現代語訳】 夜は暗く、全く道が見えない。
判別のコツ:「見えず」という打消を強めています。
ORETAN 実践トレーニング

古文単語「すべて」クイズゲーム(全5問)

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意味・文法・文脈について、最も適切な答えを選んでください。

古文単語「すべて」の総まとめチェックリスト

1 全体をまとめる 帰った人が全体に及ぶことを述べています。
2 打消を強める 「見えず」という打消を強めています。
③ 品詞は「副詞」 副詞は活用しません。後ろの動作や判断をどのように説明しているかを読み、数量・程度・納得などの意味を文脈に応じて確かめます。

参考:小学館『精選版 日本国語大辞典』「総て」。語義・文法を参照し、本文・訳・解説は本記事で作成しています。本文の例文・フレーズと、それを使ったクイズはすべて学習用の創作で、実在作品からの引用ではありません。

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