5-1.お隣りどうし

雪の降るある日の午後、「いったいぜんたい何をするつもりなの、ジョー?」と、ゴム長靴に古い上着にフードをかぶって 片手にほうき、もう片方にスコップを持って玄関の広間を歩いてくる妹(ジョー)にメグは尋ねた。「ちょっと運動してくるわ」ジョーはお茶目な目を輝かせながら答えた。

5-2.お隣りどうし

「わかった、お通しして。ジョーさんでしょう」とローリーは言い、彼の客間のドアまでジョーを迎えに行った。頬を紅潮させ、すっかりうちとけた様子で、一方の手に覆いのされた皿を持ち、もう一方の手にベスの三匹の子猫を抱いて現れた。

5-3.お隣りどうし

ジョーはローリーが自分と同じように本を愛し、自分よりも本を読んでいたことを知り喜んだ。「そんなに本が好きなら下に降りてうちの本を見たらいいですよ。おじいさんは外出しているから、怖がることはないですよ」そう言ってローリーは立ち上がった。

5-4.お隣りどうし

老紳士は4杯ものお茶を飲み、多くを語らなかったが目の前の若者たちがすぐに古い友達のように打ち解けておしゃべりするのを見て、孫の変化を見逃さなかった。今の少年の顔は明るく生き生きとしていて、態度には活発さがあり、笑いには心からの陽気さがあった。