Three Days On The Ohio River(オハイオ川の三日間)
ウィリアム・A・アルコット
再生時間 00:48:16
19世紀アメリカの作家ウィリアム・A・アルコットによる小説です。
この小説は、オハイオ川を下る旅の様子を描いたもので、主人公の少年ウィリーと彼の父親が、オハイオ川を船で下りながら出会う人々との出来事を通じて成長していく様子が描かれています。彼らは、渡し船の船頭や、農場主、芸人たちと出会い、様々な話や経験を共有します。また、川岸で出会う人々の生活や文化、自然環境なども描写されています。
本作品は、19世紀アメリカの児童文学の代表的作品の一つであり、アメリカの地理や文化を学ぶうえで興味深い作品です。また、ウィリーの成長過程を通じて、家族や社会との関係性、自然とのつながりなど、様々なテーマが扱われています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/54289/54289-h/54289-h.htm
音声 https://librivox.org/three-days-on-the-ohio-river-by-william-a-alcott/
Madame Chrysantheme(お菊さん)
ピエール・ロティ
再生時間 05:04:02
フランスの作家ピエール・ロティによる小説であり、1887年に出版されました。物語は、フランスの海軍士官であるピエール・ロティが日本に滞在したときの経験を基にして書かれています。
物語は、主人公であるピエール・ロティが、日本のナガサキにあるフランス軍の駐留地に着任することから始まります。彼はそこで、美しい日本人女性であるマダム・クリサンテームに出会い、彼女との関係に没頭します。
マダム・クリサンテームは、ピエール・ロティが想像する日本の女性像とは異なり、現実的で官能的な女性として描かれています。彼女は、ピエール・ロティとの関係を楽しんでいる一方で、日本の文化や風習にも厳格に従っています。彼女は、ピエール・ロティにとって、愛と情熱、そして文化の違いと向き合うことを余儀なくされる複雑な存在となります。
物語は、ピエール・ロティがマダム・クリサンテームとの関係を深めるにつれて、彼女が本当の意味で彼にとっての相手ではないことに気づくところで終わります。ピエール・ロティは、マダム・クリサンテームとの関係が実りないことを悟り、日本を去ることを決意します。
この小説は、当時の西洋人にとって初めての日本の文化との出会いを描いたものとして、高く評価されています。また、日本の女性像を描いた小説としても知られており、その描写は一部批判されています。しかし、一方で、マダム・クリサンテームを通じて、西洋人と日本人の文化の違いが浮き彫りにされているという点でも、この小説は貴重な作品となっています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/3995/3995-h/3995-h.htm#link2H_4_0002
音声 https://librivox.org/madame-chrysantheme-by-pierre-loti/
Through East Anglia In A Motor Car(モーターカーで東アングリアを行く)
ジェームズ・エドモンド・ヴィンセント
再生時間 18:07:40
イギリスのジャーナリストであるJ.E. Vincentによる旅行記です。本書は、1905年に出版され、著者がモーターカーでイーストアングリア地方を旅した様子を詳細に描いています。
物語は、著者が友人と共にロンドンを出発し、イーストアングリアの田舎道を旅するところから始まります。彼らは、ノーフォーク、サフォーク、カムブリアなど、地方の村や町を巡りながら、美しい自然と文化的な観光名所を訪れます。
著者は、当時としては珍しいモーターカーでの旅行の様子を詳しく描写しています。彼は、車両のスピードや道路状況、燃料の調達などについて言及し、当時のモーターカー旅行の実態を伝えています。
また、著者はイーストアングリア地方の豊かな文化と歴史にも焦点を当てています。彼は、大聖堂や古い城、美術館、博物館など、地域の多様な文化的遺産を紹介しながら、イーストアングリア地方の魅力を読者に伝えます。
さらに、著者は旅先で出会った人々との交流にも言及しています。彼は、現地の人々との親交を深めながら、地域の風習や生活様式を理解しようと努めています。
「Through East Anglia in a Motor Car」は、モーターカー旅行の始まりとなった時代背景や、当時の地域社会の様子を知る上で貴重な資料となっています。また、著者の情熱的な旅の記録としても、楽しめる作品となっています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/38938/38938-h/38938-h.htm
音声 https://librivox.org/through-east-anglia-in-a-motor-car-by-james-edmund-vincent/
Southern Arabia(南アラビア探検記)
セオドア・ベント, メイベル・ベント
再生時間 14:27:17
19世紀末のイギリス人探検家セオドア・ベントとその妻メイベル・ベントが、1894年から1895年にかけて、アラビア半島南部を旅した記録です。
ベント夫妻は、当時イギリス領だったアデンから出発し、カタール、オマーン、アラビア半島南部の各地を旅し、現地の人々や文化、遺跡、自然などを詳しく記録しています。
特に、ベント夫妻は、オマーンのダフル(Dhofar)地方に着目し、その歴史や文化、自然環境について詳細に調査しました。ダフルは、当時まだほとんど知られていなかった地域であり、ベント夫妻が発見した遺跡や新種の動植物など、多くの貴重な情報が収められています。
また、ベント夫妻は、アラビア半島南部の風土や文化にも注目し、現地の言語や民族、宗教、風習、生活様式などを詳細に記録しています。特に、ベント夫妻が採取した詳細な民俗学的資料は、アラビア研究の貴重な資料として広く知られています。
「Southern Arabia」は、当時としては珍しい女性探検家であったメイベル・ベントの記録も含まれており、夫妻の協力と共同作業が、本書の価値を高めています。また、ベント夫妻のアラビア半島南部探検は、当時の西洋人にとっては未知なる世界の発見であったため、探検家たちの冒険心や勇気に感動することができます。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/21569/21569-h/21569-h.htm
音声 https://librivox.org/southern-arabia-by-theodore-bent/
Saunterings In And About London(ロンドン旅行記)
マックス・シュレジンガー
再生時間 11:54:48
19世紀に活躍したドイツの作家マックス・シュレジンガーによる紀行文集です。
本書は、シュレジンガーがロンドンに滞在していた1863年から1864年にかけて、ロンドン市内や周辺地域を歩き回りながら見聞したことを綴ったものです。シュレジンガーは、当時のロンドンの様子や人々の生活、文化や芸術、政治や経済など、様々な視点からロンドンを描写しています。
本書の最大の特徴は、シュレジンガーが「都市散策」という手法を用いて、ロンドンの街並みや風景、歴史的建造物や文化施設、公園や庭園などをじっくりと観察し、その様子を詳細に描写している点です。また、シュレジンガーは、ロンドンの人々との交流や、当時のロンドンの文化や芸術についても熱心に取り組み、その様子を生き生きと描写しています。
本書は、当時のロンドンの様子を知るうえで貴重な資料となっており、また、シュレジンガー独自の視点や筆致が光る、魅力的な紀行文としても高く評価されています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/46571/46571-h/46571-h.htm
音声 https://librivox.org/saunterings-in-and-about-london-by-max-schlesinger/
An English Girl’s First Impressions of Burmah(英国少女のビルマ初見)
ベス・エリス
再生時間 04:22:14
19世紀末にイギリスの女性、ベス・エリスがビルマを旅した際の日記を基にした旅行記です。
ベスはビルマに初めて旅行し、そこで見た驚くべき光景や、その国の文化や風習について詳しく記録しています。彼女はビルマの自然に魅了され、ジャングルや山々、滝、そして海岸線を訪れています。また、ビルマの都市や村落を訪問し、宮殿や寺院、市場などを見学しています。
ベスは、ビルマの人々とも親しくなり、彼らの日常生活について学びました。彼女はまた、ビルマの歴史や政治、宗教、社会的な問題についても調査し、自分の観察と経験に基づいた洞察力ある見方を提供しています。
「An English Girl’s First Impressions of Burmah」は、19世紀末のビルマの文化や風景についての貴重な資料であり、また、当時のイギリスの視点から見た東南アジアに対する見方を知ることができる本となっています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/40001/40001-h/40001-h.htm
音声 https://librivox.org/englishgirls-impressions-burmah-by-beth-ellis/
It Might Have Happened To You A Contemporary Portrait of Central and Eastern Europe(あなたに起こり得たこと)
コーニングスビー・ドーソン
第一次世界大戦後の中央および東ヨーロッパの現代の状況を描いた、コーニングスビー・ドーソンの旅行記です。彼はルーマニア、ポーランド、チェコスロバキア、ハンガリー、ユーゴスラビアなどを旅し、各地での出来事や人々の話を通じて、戦後の混乱期にあったこの地域の様子を詳細に描写しています。また、彼は地域の政治、社会、文化についての洞察も提供しています。本書は、第一次世界大戦後の中央および東ヨーロッパの歴史や文化に興味を持つ読者にとって、興味深い資料となっています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/52452/52452-h/52452-h.htm
音声 https://librivox.org/it-might-have-happened-to-you-by-coningsby-dawson/
October Vagabonds(十月の放浪者たち)
リチャード・ル・ガリアン
『十月の放浪者たち』は、イギリスの作家・詩人であるリチャード・ル・ガリアンによる、自然や旅行についての随筆集です。
本書では、ル・ガリアンが友人たちとともに、イギリス南西部の海岸地帯を旅する様子が描かれています。彼らは、海辺の村々や森林、河川を訪れながら、自然や動植物、人々の生活や文化について観察を重ねていきます。
ル・ガリアンは、自然や風景の美しさに感動すると同時に、人間の心情や哲学的な思考にも深く向き合っています。また、彼の随筆には、文学や芸術についての考察や、社会的な問題に対する見解も含まれています。
『十月の放浪者たち』は、旅行や自然に興味のある読者にとって、楽しい読書体験となるでしょう。ル・ガリアンの鮮やかな筆致や、彼が描く自然や風景の美しさに魅了されることでしょう。また、彼の哲学的な思考や社会的な洞察にも、多くの読者が共感することでしょう。
テキスト http://www.gutenberg.org/cache/epub/10447/pg10447-images.html
音声 https://librivox.org/october-vagabonds-by-richard-le-gallienne/
Sea and Sardinia(海とサルデーニャ島)
D・H・ロレンス
『海とサルデーニャ島』は、イギリスの作家D・H・ロレンスによる紀行文学作品です。物語は、ロレンスが1919年に行ったサルデーニャ島への旅行を元にしています。
物語は、ロレンスがイタリア本土からサルデーニャ島に渡ったところから始まります。島の美しい自然、特に海と山々の描写が印象的です。ロレンスは、島の風景や人々の生活に興味を持ち、様々な場所を訪れます。彼が旅行中に出会う人々や、彼らの生活や文化についても描写されます。
ロレンスは、サルデーニャ島に住む人々の生活や、彼らの歴史や伝統についても詳しく触れています。また、島の古代の遺跡や、地元の祭りにも参加し、その様子を描写しています。島の風土や文化についての描写とともに、ロレンスの感性に基づく、個人的な感想や考察も織り交ぜられています。
『海とサルデーニャ島』は、ロレンスの美しい文章力や、彼の感性に基づく見聞を通して、読者にサルデーニャ島の魅力や文化を伝える紀行文学作品として高く評価されています。また、この作品は、ロレンスが晩年に書いた作品の中でも、特に印象的な作品の一つとされています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/37206/37206-h/37206-h.htm
音声 https://librivox.org/sea-and-sardinia-by-d-h-lawrence/
Across Asia on a Bicycle(自転車で横断アジア)
トーマス・ガスケル・アレンとウィリアム・ルイス・サクルベン
この本は、1890年代に2人のアメリカ人、トーマス・ガスケル・アレンとウィリアム・ルイス・サクルベンが、自転車でアジアを横断した旅の記録です。彼らは英国領インドからスタートし、チベット高原、中央アジア、イランを通過し、地中海に到達するまで、2年半以上かけて約22,000マイルを走破しました。彼らは、困難な地形、極端な気候、国境を越えるための許可書の取得など、多くの困難に直面しましたが、それでも毅然と挑戦を続け、最終的に目的地に到着することができました。本書は、彼らの旅の冒険的な側面と、アジア各地の文化や風景、人々の生活などを詳しく描写しています。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/31111/31111-h/31111-h.html
音声 https://librivox.org/across-asia-on-a-bicycle-by-thomas-gaskell-allen/
History of a Six Weeks’ Tour Through a Part of France, Switzerland, Germany, and Holland: With Letters Descriptive of a Sail Round the Lake of Geneva, and of the Glaciers of Chamouni.(6週間の旅行の歴史 フランス、スイス、ドイツ、オランダを通る:ジュネーブ湖周辺のセーリング、シャモニーの氷河を描写する手紙を含む)
メアリー・シェリー、パーシー・ビッシュ・シェリー
メアリー・シェリーと夫のパーシー・ビッシュ・シェリーがフランス、スイス、ドイツ、オランダを巡る6週間の旅行を描いた紀行文学。二人が出会った文化人や芸術家たち、さらに自然の美しさについて綴っている。また、ジュネーブ湖やシャモニーの氷河についての手紙も含まれる。彼らが訪れた場所の歴史や風習についても触れられており、19世紀初頭のヨーロッパの文化情報を垣間見ることができる。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/52790/52790-h/52790-h.htm
音声 https://librivox.org/history-of-a-six-weeks-tour-by-percy-bysshe-shelley/
A Journal from Japan A Daily Record of Life as Seen by a Scientist(日本からのジャーナル)
マリー・カーマイケル・ストープス
本書は、イギリスの植物学者であり女性権利運動家でもあるマリー・カーマイケル・ストープスが、日本での滞在中に書いた日記をまとめたものである。1916年から1917年にかけての1年間、ストープスは夫のアルフレッド・ストープスとともに日本を旅し、日本の自然や文化、社会を詳細に観察・記録している。本書はその日記を、1日ごとにまとめたものであり、自然科学者としての目線から、日本の植物・動物、風景、文化、生活様式などを描写している。また、ストープスは当時の日本社会に対する批判的な見解も述べており、当時の日本の社会情勢についても窺い知ることができる。日本語に堪能であったストープスは、現地で多くの人々と交流し、彼らの言葉や文化についても深く学ぶことができた。そのため、本書には、彼女が聞いた言葉や体験したことが詳細に記されており、当時の日本の社会情勢についての貴重な資料となっている。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/44475/44475-h/44475-h.htm
音声 https://librivox.org/a-journal-from-japan-by-marie-stopes/
Six Months in Mexico or Adventures and Explorations in the Land of the Aztecs(メキシコでの6ヶ月間
あるいは、アステカの地での冒険と探検)
ネリー・ブライ
1894年、若き女性ジャーナリストのネリー・ブライは、アメリカの新聞社「ニューヨーク・ワールド」からの依頼を受け、メキシコを訪れる。当時、メキシコは革命的な動きに包まれ、暴動が頻発していた。ネリーは、暴力行為が日常的に起こっていた中、鉱山労働者の過酷な労働現場や貧しい人々の生活などを取材し、その実態を伝える。また、歴史的な遺跡や美しい風景も訪れ、メキシコの魅力的な一面も紹介する。ネリーは、約6か月の滞在中に収集した多くの情報や体験をもとに、この本を執筆した。彼女の勇気ある冒険と探検精神が評価され、この本は大きな話題となった。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/49314/49314-h/49314-h.htm
音声 https://librivox.org/six-months-in-mexico-by-nellie-bly/
The Ascent of Denali(デナリ登山記)
ハドソン・スタック
1903年にアラスカのデナリ山に挑戦した際の体験を記したノンフィクション作品。アメリカの登山家であるハドソン・スタックが率いる一行が、大自然の中での過酷な体験や、登山に必要な道具や技術について詳しく説明されている。また、彼らが直面した困難や危険にも触れられており、読者は彼らの勇気と決断力に感銘を受けることになるだろう。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/26059/26059-h/26059-h.htm
音声 https://librivox.org/the-ascent-of-denali-by-hudson-stuck/
A Little Tour in France(フランス紀行)
ヘンリー・ジェイムズ
アメリカ人作家がフランス各地を旅した際の見聞や思索を記した紀行文学。風光明媚な南部の都市から、パリ、北部、さらにチャンネル諸島やベルギーに至るまで、フランス各地をめぐりながら、その地の歴史や文化、美術、建築、風習などについて、鋭い洞察力と美しい文体で描写している。また、フランスとイギリスの文化の違いについても深く考察している。
テキスト https://www.gutenberg.org/files/28004/28004-h/28004-h.htm
音声 https://librivox.org/a-little-tour-in-france-by-henry-james/