「信頼を裏切る者、traitor は最も軽蔑される存在」
📚 意味と用法
traitor は、名詞として、信頼や忠誠を裏切る人を表します。特に、国家に対する「反逆者」「売国奴」、組織や仲間に対する「裏切り者」「背信者」という意味で使われます。政治的文脈では重大な犯罪を意味し、個人的文脈では道徳的非難を含みます。
国家への反逆 (National treason)
He was branded as a traitor for selling state secrets.
(彼は国家機密を売ったことで反逆者の烙印を押された。)
個人的な裏切り (Personal betrayal)
She felt betrayed by her friend, calling him a traitor.
(彼女は友人に裏切られたと感じ、彼を裏切り者と呼んだ。)
🕰️ 語源と歴史
「Traitor」は、古フランス語の「traitre」に由来し、さらにラテン語の「traditor」(引き渡す者)に遡ります。これは動詞「tradere」(引き渡す、裏切る)から派生したもので、「trans-」(向こうへ)と「dare」(与える)の合成語です。
中世ヨーロッパでは、主君への忠誠が最重要視されたため、「traitor」は最も重い罪とされ、しばしば死刑に処せられました。現代でも、国家反逆罪は重大犯罪として扱われています。
🔄 類義語 (似た意味の言葉)
言葉のニュアンス
traitor | 最も一般的で重い非難を含む言葉。国家反逆から個人的裏切りまで幅広く使用。 |
turncoat | 政治的立場や所属を変える人。比較的軽い意味で使われることもある。 |
defector | 政治的理由で国や組織を離れる人。必ずしも否定的ではない。 |
⚡ 対義語 (反対の意味)
忠誠の対比
traitor (裏切り者) と loyalist (忠誠者) は、忠誠心に関して正反対の立場を表します。また、patriot (愛国者) は国への忠誠を示す対極的存在です。
💬 実践的な例文
Benedict Arnold is remembered as one of America’s most infamous traitors.
ベネディクト・アーノルドはアメリカ史上最も悪名高い裏切り者の一人として記憶されている。
The spy was branded a traitor and sentenced to life imprisonment.
そのスパイは反逆者の烙印を押され、終身刑を言い渡された。
She felt like calling him a traitor for revealing their secret plans.
彼が秘密の計画を暴露したことで、彼女は彼を裏切り者と呼びたい気持ちになった。
The traitor was exiled from the kingdom and never allowed to return.
その反逆者は王国から追放され、二度と戻ることを許されなかった。
In times of war, even the suspicion of being a traitor can be dangerous.
戦時においては、裏切り者である疑いを持たれるだけでも危険である。
🧠 練習問題
以下の空欄に入る最も適切な単語を選んでください。
1. Benedict Arnold was considered a ______ for betraying the Continental Army.
解説:
ベネディクト・アーノルドは大陸軍を裏切ったため「裏切り者 (traitor)」と見なされました。
2. The double agent was executed as a ______ when his deception was discovered.
解説:
二重スパイの欺瞞が発覚したとき、彼は「裏切り者 (traitor)」として処刑されました。
3. Which word is the opposite of “traitor”?
解説:
“Traitor” の対義語は “loyalist” (忠誠者) です。
4. The crime of betraying one’s country is called ______.
解説:
国を裏切る罪は “treason” (反逆罪) と呼ばれます。
5. She accused him of being a ______ to their friendship when he revealed her secrets.
解説:
彼が彼女の秘密を暴露したとき、彼女は彼を友情への「裏切り者 (traitor)」だと非難しました。