さかし
押さえたい重要古語 形容詞・シク活用 賢い・分別がある/利口ぶっている・生意気だ 意味・文法・クイズで学ぶ
しっかりした人か、出過ぎた人か

さかし(賢し)【古文】の意味を総まとめ!
「しっかりした判断 / 才知をひけらかす」 意味・文法・例文と5問クイズで確認

文脈と文法を一緒に押さえたい古語「さかし(賢し)」。 まずは、「①しっかりした判断」と、「②才知をひけらかす」を軸に整理します。前後の状況を確かめ、自然な現代語に訳しましょう。

①
ポイント① しっかりした判断
賢い・分別がある
②
ポイント② 才知をひけらかす
利口ぶっている・生意気だ
古典の里 単語帳カード

漢字表記・品詞・活用

賢し (形容詞・シク活用)

意味をつなぐ学習イメージ

「しっかりした人か、出過ぎた人か」

理解力を認める場面と、利口ぶる態度を批判する場面を並べます。書き手がどう評価しているかを読みます。
さかし
01 / Core Meanings

「さかし」の意味・用法マップ

しっかりした判断 / 才知をひけらかすを文脈から理解する

学習イメージ:しっかりした人か、出過ぎた人か

文脈に合わせて、「しっかりした判断」と「才知をひけらかす」を確かめます。以下の2枚は、意味や用法を整理するためのカードです。

ポイント1 しっかりした判断 📖 POINT 1

賢い・分別がある

主な文脈:才知や理性的な判断を評価する場面

状況をよく判断し、しっかりしている人を認める用法です。「しっかりした判断」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「幼けれど、事をよくわきまへ、さかし。」

訳:幼いけれど、物事をよく理解していて、分別がある。

ポイント2 才知をひけらかす 📖 POINT 2

利口ぶっている・生意気だ

主な文脈:差し出た言動を不快に感じる場面

自分の賢さに頼り、出過ぎた振る舞いをする様子を批判する場合もあります。「才知をひけらかす」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「人の諫めも聞かず、さかしきさまに言ひ争ふ。」

訳:人の忠告も聞かず、利口ぶった態度で言い争う。

02 / Translation Strategy

文脈から選ぶ!「さかし」の読み取りルール

何を述べ、どんな状況で使われているかを見る

!
読解で使うチェックポイント

「さかし」の対象と前後を確かめよう

1 才知や理性的な判断を評価する場面

👉 しっかりした判断

物事を理解していることを認める、肯定的な評価です。

2 差し出た言動を不快に感じる場面

👉 才知をひけらかす

忠告を聞かない態度への批判が、否定的な意味を示しています。

現代語訳で押さえたいポイント

「さかし」の訳を文脈で選ぶ

「気丈だ・正気だ」、体について「丈夫だ・壮健だ」という用法もあります。すべてを知能の高さだけで訳さないこと。「さかしら」「さかしがる」のような関連語も区別します。

訳語を選ぶときの合言葉
✨ しっかりした人か、出過ぎた人か
これは意味を整理する目安です。一語だけを見て決めず、対象・人物・前後の出来事を合わせて読みましょう。
03 / Word Image & Memory Hack

イメージで覚える!「さかし」の漢字と覚え方

しっかりした人か、出過ぎた人か

漢字・意味をつなぐ学習イメージ

覚える手がかりは「しっかりした人か、出過ぎた人か」!

理解力を認める場面と、利口ぶる態度を批判する場面を並べます。書き手がどう評価しているかを読みます。

しっかりした人か、出過ぎた人か
場面を思い浮かべ、前後の言葉と結び付ける
➔
さかし
しっかりした判断 / 才知をひけらかす

補足:「気丈だ・正気だ」、体について「丈夫だ・壮健だ」という用法もあります。すべてを知能の高さだけで訳さないこと。「さかしら」「さかしがる」のような関連語も区別します。

短いフレーズと覚え方

声に出して覚える「さかし」の基本セット

次の2つは意味を確かめるための学習用の創作フレーズです。出典のある古典原文からの引用ではありません。

1「幼けれど、事をよくわきまへ、さかし。」 = 幼いけれど、物事をよく理解していて、分別がある。
2「人の諫めも聞かず、さかしきさまに言ひ争ふ。」 = 人の忠告も聞かず、利口ぶった態度で言い争う。
🎯 イメージでつなぐ覚え方

「さかし、
しっかりした人か、出過ぎた人か!」

04 / Grammar & Usage

「さかし」の文法と関連語の違い

形容詞・シク活用と、混同しやすい語を確認

「さかし」の文法整理

品詞:形容詞・シク活用
① シク活用の形

連用形「さかしく」、終止形「さかし」、連体形「さかしき」、已然形「さかしけれ」。カリ活用では「さかしから・さかしかり・さかしかる」などの形になります。

② 用法を読むポイント

シク活用で「さかしく・さかし・さかしき・さかしけれ」などの形を取ります。「賢し」の連体形は「さかしき」で、「かしこき」とは別の語です。

3つを比べて、意味と文法を整理しよう

意味が重なる語もあります。違いを手がかりに、文章に合う訳を選びます。

さかし 賢い・利口ぶる・丈夫だなど
肯定か否定かを前後の評価から読む。
さかしら 利口ぶること・おせっかいなど
差し出た様子を表す関連語。
かしこし 優れる・恐れ多いなど
同じ漢字の連想だけで混同しない。
05 / Practice Examples

創作例で確かめる!「さかし」実践例文

1 しっかりした判断(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「幼けれど、事をよくわきまへ、さかし。」

【現代語訳】幼いけれど、物事をよく理解していて、 分別がある。
判別のコツ:物事を理解していることを認める、肯定的な評価です。
2 才知をひけらかす(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「人の諫めも聞かず、さかしきさまに言ひ争ふ。」

【現代語訳】 人の忠告も聞かず、利口ぶった態度で言い争う。
判別のコツ:忠告を聞かない態度への批判が、否定的な意味を示しています。
ORETAN 実践トレーニング

古文単語「さかし」クイズゲーム(全5問)

現在のスコア
0 / 5
QUESTION 1 OF 5

意味・文法・文脈について、最も適切な答えを選んでください。

古文単語「さかし」の総まとめチェックリスト

1 しっかりした判断 物事を理解していることを認める、肯定的な評価です。
2 才知をひけらかす 忠告を聞かない態度への批判が、否定的な意味を示しています。
③ 品詞は「形容詞・シク活用」 連用形「さかしく」、終止形「さかし」、連体形「さかしき」、已然形「さかしけれ」。カリ活用では「さかしから・さかしかり・さかしかる」などの形になります。

参考:小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』「賢しい」。語義・文法を参照し、本文・訳・解説は本記事で作成しています。本文の例文・フレーズと、それを使ったクイズはすべて学習用の創作で、実在作品からの引用ではありません。

古
ORETAN — 古典の里
英語も、古典も。物語で、夢中になる。
© ORETAN Classical Japanese Vocabulary Series. All rights reserved.