かこつ
押さえたい重要古語 動詞・タ行四段活用 口実にする・他のせいにする/恨み嘆く・不平を言う 意味・文法・クイズで学ぶ
「口実にする」と「恨み嘆く」を文脈から読み分ける

かこつ(託つ)【古文】の意味を総まとめ!
「口実にする / 恨み嘆く」 意味・文法・例文と5問クイズで確認

行動の理由や不平の気持ちを表す動詞「かこつ(託つ)」。 まずは、「①口実にする」と、「②恨み嘆く」を軸に整理します。前後の状況を確かめ、自然な現代語に訳しましょう。

①
ポイント① 口実にする
口実にする・他のせいにする
②
ポイント② 恨み嘆く
恨み嘆く・不平を言う
古典の里 単語帳カード

漢字表記・品詞・活用

託つ (動詞・タ行四段活用)

意味をつなぐイメージ

「何かに結び付けて、理由や不満にする」

「口実にする」と「恨み嘆く」を文脈から読み分ける。言い訳の理由なのか、不満を訴える対象なのかを見ると、訳が選びやすくなります。
かこつ
01 / Core Meanings

「かこつ」の意味・用法マップ

口実にすると恨み嘆くを文脈から理解する

学習イメージ:何かに結び付けて、理由や不満にする

文脈に合わせて、「口実にする」と「恨み嘆く」を確かめます。以下の2枚は、意味と用法を整理するためのカードです。

ポイント ① 口実にする 📖 POINT 1

口実にする・他のせいにする

主な文脈:欠席・辞退・言い訳などの理由

ある事柄に理由を結び付け、口実として使うことです。表に出された理由と、実際に行ったことを分けて読みましょう。「口実にする」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「病にかこちて、出でず。」

訳:病気を口実にして、出かけない。

ポイント ② 恨み嘆く 📘 POINT 2

恨み嘆く・不平を言う

主な文脈:不運・秋の夜の長さなどへの不満

満たされない思いを何かのせいにして訴える意味です。何をつらいと感じ、どんな不満を言っているのかを読みます。「恨み嘆く」と訳せる状況かどうか、対象と人物の気持ちを確かめます。

💡 短い学習用の創作例

「身の憂さをかこつ。」

訳:自分のつらい境遇を恨み嘆く。

02 / Translation Strategy

文脈から選ぶ!「かこつ」の訳し分けルール

言い訳の理由なのか、不満を訴える対象なのかを見る

!
読解で使うチェックポイント

「かこつ」の対象と前後を確かめよう

① 欠席・辞退・言い訳などの理由

👉 口実にする

「病に」が理由として出されています。単に病を嘆くのではなく、外出しない口実として述べる場面です。

② 不運・秋の夜の長さなどへの不満

👉 恨み嘆く

「身の憂さ」が不満の対象です。ここでは行動の口実ではなく、境遇への嘆きを表しています。

現代語訳で押さえたいポイント

「かこつ」= 何かのせいにして語る

「かこつ」はタ行四段活用です。「かこちて」の形も一緒に覚えます。「〜にかこつ」は口実、「〜をかこつ」は嘆きの手がかりになりますが、助詞だけで機械的に決めず、何をしている人物なのかを確かめましょう。

訳語を選ぶときの合言葉
✨ 行動なら口実、不満なら嘆き
これは意味を整理する目安です。一語だけを見て決めず、対象・人物・前後の出来事を合わせて読みましょう。
03 / Word Image & Memory Hack

イメージで覚える!「かこつ」の漢字と覚え方

何かのせいにして語る

漢字・意味をつなぐ学習イメージ

覚える手がかりは「何かのせいにして語る」!

本当の事情とは別のことに、理由を託すイメージで覚えます。行動を正当化すれば「口実」、うまくいかない気持ちを訴えれば「恨み嘆く」。これは意味をまとめる学習用の整理です。

何かのせいにして語る
何かに結び付けて、理由や不満にする
➔
かこつ
口実にする / 恨み嘆く

補足:「かこち顔」は、何かを恨み嘆くような顔つき。「かこつける」という現代語も口実の意味を思い出す手がかりですが、古文では嘆きの意味を落とさないようにします。

短いフレーズと覚え方

声に出して覚える「かこつ」の基本セット

次の2つは意味を確かめるための学習用の創作フレーズです。出典のある古典原文からの引用ではありません。

①「病にかこちて、出でず。」 = 病気を口実にして、出かけない。
②「身の憂さをかこつ。」 = 自分のつらい境遇を恨み嘆く。
🎯 イメージでつなぐ覚え方

「かこつ、
行動なら口実、不満なら嘆き!」

04 / Grammar & Usage

「かこつ」の文法と関連語の違い

動詞・タ行四段活用と、混同しやすい語を確認

「かこつ」の文法整理

品詞:動詞・タ行四段活用
① タ行四段活用の6つの形

未然「かこた」・連用「かこち」・終止「かこつ」・連体「かこつ」・已然「かこて」・命令「かこて」です。「つ」で終わるのでタ行であり、カ行四段ではありません。

② 「かこちて」は連用形+て

接続助詞「て」は連用形に付くので「かこちて」となります。未然形に打消「ず」が付く形は「かこたず」です。意味と同時に、た・ち・つ・つ・て・ての音も確認します。

3つを比べて、意味と文法を整理しよう

意味が重なる語もあります。違いを手がかりに、文章に合う訳を選びます。

かこつ 口実にする・恨み嘆く
別のことと結び付けて理由にしたり、不満を訴えたりします。
なげく 悲しみ嘆く
心のつらさを表す動詞。「かこつ」の嘆きの意味を比べて理解します。
かこつける 口実にする
現代語で意味を思い出す手がかり。古語の活用とは分けて覚えます。
05 / Practice Examples

創作例で確かめる!「かこつ」実践例文

① 口実にする(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「病にかこちて、出でず。」

【現代語訳】病気を 口実にして、出かけない。
判別のコツ:「病に」が理由として出されています。単に病を嘆くのではなく、外出しない口実として述べる場面です。
② 恨み嘆く(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「身の憂さをかこつ。」

【現代語訳】 自分のつらい境遇を恨み嘆く。
判別のコツ:「身の憂さ」が不満の対象です。ここでは行動の口実ではなく、境遇への嘆きを表しています。
ORETAN 実践トレーニング

古文単語「かこつ」クイズゲーム(全5問)

現在のスコア
0 / 5
QUESTION 1 OF 5

意味・文法・文脈について、最も適切な答えを選んでください。

古文単語「かこつ」の総まとめチェックリスト

① 口実にする 「病に」が理由として出されています。単に病を嘆くのではなく、外出しない口実として述べる場面です。
② 恨み嘆く 「身の憂さ」が不満の対象です。ここでは行動の口実ではなく、境遇への嘆きを表しています。
③ 品詞は「動詞・タ行四段活用」 未然「かこた」・連用「かこち」・終止「かこつ」・連体「かこつ」・已然「かこて」・命令「かこて」です。「つ」で終わるのでタ行であり、カ行四段ではありません。

参考:小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』「託つ」。語義・文法を参照し、本文・現代語訳・解説は本記事で作成しています。本文の例文・フレーズと例文を使ったクイズは、すべて学習用の創作で、実在作品からの引用ではありません。

古
ORETAN — 古典の里
英語も、古典も。物語で、夢中になる。
© ORETAN Classical Japanese Vocabulary Series. All rights reserved.