かしこし
押さえたい重要古語 形容詞・ク活用 恐ろしい・恐れ多い・もったいない/優れている・賢い・すばらしい 意味・文法・クイズで学ぶ
「恐ろしい・恐れ多い」と「優れている・賢い」の両方を押さえる

かしこし(畏し・恐し・賢し)【古文】の意味を総まとめ!
「恐れ・敬意 / 優秀・称賛」 意味・文法・例文と5問クイズで確認

恐れや敬意、才能への評価を表す形容詞「かしこし(畏し・恐し・賢し)」。 まずは、「①恐れ・敬意」と、「②優秀・称賛」を軸に整理します。前後の状況を確かめ、自然な現代語に訳しましょう。

①
ポイント① 恐れ・敬意
恐ろしい・恐れ多い・もったいない
②
ポイント② 優秀・称賛
優れている・賢い・すばらしい
古典の里 単語帳カード

漢字表記・品詞・活用

畏し・恐し・賢し (形容詞・ク活用)

意味をつなぐイメージ

「並のものを超える力に、心が動く」

「恐ろしい・恐れ多い」と「優れている・賢い」の両方を押さえる。恐れ敬う気持ちか、能力への評価かを見ると、訳が選びやすくなります。
かしこし
01 / Core Meanings

「かしこし」の意味・用法マップ

恐れ・敬意と優秀・称賛を文脈から理解する

学習イメージ:並のものを超える力に、心が動く

文脈に合わせて、「恐れ・敬意」と「優秀・称賛」を確かめます。以下の2枚は、意味と用法を整理するためのカードです。

ポイント ① 恐れ・敬意 📖 POINT 1

恐ろしい・恐れ多い・もったいない

主な文脈:神仏・高貴な人・大きな威力

自分を超える威力に恐れたり、尊い相手に敬意を抱いたりする気持ちです。対象の力と、人物の反応を読みます。「恐れ・敬意」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「神の御前、いとかしこし。」

訳:神の御前は、たいそう恐れ多い。

ポイント ② 優秀・称賛 📘 POINT 2

優れている・賢い・すばらしい

主な文脈:知恵・学問・技能・物の性能

人の才能や思慮、物の出来栄えなどが優れていることです。「賢い」だけでは収まらない対象には「すばらしい」などと訳します。「優秀・称賛」と訳せる状況かどうか、対象と人物の気持ちを確かめます。

💡 短い学習用の創作例

「知恵のかしこき人なり。」

訳:知恵の優れた人である。

02 / Translation Strategy

文脈から選ぶ!「かしこし」の訳し分けルール

恐れ敬う気持ちか、能力への評価かを見る

!
読解で使うチェックポイント

「かしこし」の対象と前後を確かめよう

① 神仏・高貴な人・大きな威力

👉 恐れ・敬意

神に対する敬意と畏れを想定した例です。能力が賢いという評価ではありません。

② 知恵・学問・技能・物の性能

👉 優秀・称賛

「知恵の」が評価の対象を示します。「かしこき」は名詞「人」を修飾する連体形です。

現代語訳で押さえたいポイント

「かしこし」= 恐れ敬い、優れた力を認める

「かしこし」は現代語の「賢い」だけではありません。神仏や高貴な人物には「恐れ多い」、威力には「恐ろしい」、才能や物の性能には「優れている」が候補です。「かしこく」が後ろを強めて「非常に」となる場合もあります。

訳語を選ぶときの合言葉
✨ 畏れと賢さ、文脈で選ぶ
これは意味を整理する目安です。一語だけを見て決めず、対象・人物・前後の出来事を合わせて読みましょう。
03 / Word Image & Memory Hack

イメージで覚える!「かしこし」の漢字と覚え方

恐れ敬い、優れた力を認める

漢字・意味をつなぐ学習イメージ

覚える手がかりは「恐れ敬い、優れた力を認める」!

「畏」は恐れ敬う気持ち、「賢」は優れた能力と結び付けます。自分を超える力を感じる場面を出発点にすると、恐れと称賛の両方を整理できます。語源の断定ではなく、意味をつなぐ覚え方です。

恐れ敬い、優れた力を認める
並のものを超える力に、心が動く
➔
かしこし
恐れ・敬意 / 優秀・称賛

補足:恩恵を受ける場面では「ありがたい・もったいない」、連用形「かしこく」の副詞的用法では「非常に・たいそう」と訳すことがあります。望ましい状況を喜んで「好都合だ」とする用法もあります。

短いフレーズと覚え方

声に出して覚える「かしこし」の基本セット

次の2つは意味を確かめるための学習用の創作フレーズです。出典のある古典原文からの引用ではありません。

①「神の御前、いとかしこし。」 = 神の御前は、たいそう恐れ多い。
②「知恵のかしこき人なり。」 = 知恵の優れた人である。
🎯 イメージでつなぐ覚え方

「かしこし、
畏れと賢さ、文脈で選ぶ!」

04 / Grammar & Usage

「かしこし」の文法と関連語の違い

形容詞・ク活用と、混同しやすい語を確認

「かしこし」の文法整理

品詞:形容詞・ク活用
① ク活用の基本とカリ活用

連用「かしこく」・終止「かしこし」・連体「かしこき」・已然「かしこけれ」です。カリ活用では未然「かしこから」・連用「かしこかり」・連体「かしこかる」・命令「かしこかれ」などを用います。

② 「かしこう」と副詞的な用法

「かしこう」は連用形「かしこく」のウ音便です。また「かしこく嘆く」など、後ろの動作の程度を強める場合は「非常に嘆く」と読めます。「賢く嘆く」と直訳せず、何を修飾しているかを確認します。

3つを比べて、意味と文法を整理しよう

意味が重なる語もあります。違いを手がかりに、文章に合う訳を選びます。

かしこし 恐れ多い・優れている
恐れや敬意から、才能や性能への称賛まで表します。
かたじけなし 恐れ多い・ありがたい
受けた恩恵への恐縮や感謝を考える際の比較語です。
かしこまる 恐れ慎む・感謝や謝罪をする
こちらはラ行四段活用の動詞。気持ちを態度や言葉で表す場面を読みます。
05 / Practice Examples

創作例で確かめる!「かしこし」実践例文

① 恐れ・敬意(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「神の御前、いとかしこし。」

【現代語訳】神の御前は、たいそう 恐れ多い。
判別のコツ:神に対する敬意と畏れを想定した例です。能力が賢いという評価ではありません。
② 優秀・称賛(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「知恵のかしこき人なり。」

【現代語訳】 知恵の優れた人である。
判別のコツ:「知恵の」が評価の対象を示します。「かしこき」は名詞「人」を修飾する連体形です。
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古文単語「かしこし」クイズゲーム(全5問)

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意味・文法・文脈について、最も適切な答えを選んでください。

古文単語「かしこし」の総まとめチェックリスト

① 恐れ・敬意 神に対する敬意と畏れを想定した例です。能力が賢いという評価ではありません。
② 優秀・称賛 「知恵の」が評価の対象を示します。「かしこき」は名詞「人」を修飾する連体形です。
③ 品詞は「形容詞・ク活用」 連用「かしこく」・終止「かしこし」・連体「かしこき」・已然「かしこけれ」です。カリ活用では未然「かしこから」・連用「かしこかり」・連体「かしこかる」・命令「かしこかれ」などを用います。

参考:小学館『精選版 日本国語大辞典』「畏し」 / 小学館『精選版 日本国語大辞典』「畏い」。語義・文法を参照し、本文・現代語訳・解説は本記事で作成しています。本文の例文・フレーズと例文を使ったクイズは、すべて学習用の創作で、実在作品からの引用ではありません。

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