12-1. キャンプ・ローレンス

ベスは郵便局長だった。たいていは家にいることが多かったので、定期的に郵便を見ることができたし、小さなドアの鍵を開けて郵便物を配る毎日の仕事が大[心から, 深く]好きだったのだ。7月のある日、彼女は両手をいっぱいにして家に入り、ペニーポスト[1ペニーで荷物が送れる配送方法]のように手紙や小包を配って[配達する]家中を歩き回った。

12-2. キャンプ・ローレンス

翌朝、晴れの日を約束するかのような太陽が彼女たちの部屋をのぞくと、その目の前にはおかしな光景が広がっていた。それぞれが必要でふさわしいと思われる饗宴[祝祭, 祭り]の準備をしていた。

12-3. キャンプ・ローレンス

「キャンプ・ローレンスへようこそ!」と、若い主人が言うと、みなが歓声[歓喜の絶叫]をあげて上陸した。「ブルックさんは最高司令官で、僕は兵站総監です。他の男性(連中)は参謀です。女性の皆さんはお客様です。

12-4

「まず、一人が話し始めるの、どんなでたらめな話でも話していいのよ、好きなだけね。ただ一つ気を付ける[注意する]のは、面白くなったところで、話をやめなきゃいけないの。そして次の人がまたそこから話を続けて[取り入れる, 吸い上げる]同じ事をするのよ。うまくいけばとても面白いの。悲劇や喜劇を[stuff 物,話]完璧にごちゃまぜにするから笑えるのよ。

12-5

海賊船長を捕虜にしてスクーナー船[帆船の一種]にぴったりとくっつけて航行すると、甲板には死者がうず高く積み上げられ、風下の排水溝には血が流れていた。と言うのも『剣を持って死ぬまで戦え!』と命令が出ていたからだ。『水夫長、フライングジブ[船首斜檣]の薄板をくらわせてやれ!

12-6

「彼は正真正銘のジョン・ブル[典型的なイギリス人]だね。さあ、サリーさん、手を引っ込めるのを待たなくてもあなたの番ですよ。まず、あなたの気分を悪くさせるかもしれないけど、あなたは自分の事を少し尻軽[恋をもてあそぶ人]だと思いませんか」 とローリーは言い、ジョーは仲直り[平和]の合図[宣言]としてフレッドにうなずいた。

12-7

「私には母も姉妹もどちらもいないんですよ。それに、生きているか死んでいるかを気にかけるような友達もほとんどいませんから」とブルック氏はかなり苦々しそうに言った。彼はうわの空で[うっかりして]地面に作った穴に枯れたバラを入れ、小さな墓のようにそれを覆い隠した。