僕と母がベンボウ提督亭から脱出した直後に海賊たちはやってきて、家中をひっくり返してキャプテンが持っているはずの宝の地図を血眼で捜す。警告の合図が鳴り、海賊たちは四方八方へと散り散りとなったが、盲目のピューは取り残され、馬に蹴られて死んでしまった。
今度は、(殴られた方が)盲目の悪党を罵り返し、恐ろしい言葉[用語・言い方]で脅し、杖をつかんで、やつの手[握り]からもぎ取ろうとしたが、だめだった[無駄だった]。この争いが僕たちの救いとなった。まだ荒れ狂っているあいだに、村の方角の丘の頂上から別の音が聞こえてきた。