1.靴職人の子ども

世界でただ1人、動物と話せる医学博士のドリトル先生。その助手のトーマス・スタビンズの子ども時代の思い出から物語はスタートする。

2. えらい博物学者の話を聞く

春のある早朝、町のうしろの丘をさまよっていたらリスを爪でつかんでいる鷹に偶然遭遇した。
鷹は岩の上に立ち、リスは命がけで懸命に戦っていた。

「どうやって動物に詳しくなったの?」と私はたずねた。猫肉屋は立ち止まり、かがみこんで私の耳元で囁いた。「先生は動物たちの言葉を話すのさ」と彼はなにやらわけありそうにしゃがれた声で言った。

3.ドリトル先生の家

4月末のある月曜日の午後、町の反対側の家に修理した靴を持って行くように父に頼まれた。とても気難しいベローズ大佐のためのものだった。

彼は私の手を握り一緒に道を走って戻り始めた。走っているうちに、この奇妙な小柄な男性は誰なのか、どこに住んでいるのかと私は考え始めていた。私は彼にとってはまったくの赤の他人だ。なのに自分の家に連れて行って濡れた服を乾かそうとしている。

4.ザ・ウィフ・ワフ

ようやくあたりを見ることができるようになると、広間にはまったく本当に動物がたくさんいることに気がづいた。その地にいるほとんどすべての生き物がいるに違いないと思われた。

しばらくすると、フライパンはピカピカになりソーセージが台所の火の上に置かれ、家中においしそうなな揚げ物の匂いが漂ってきた。先生が料理で忙しくしている間、私はガラスの瓶の中を泳いでいる奇妙な小さい生き物をもう一度見に行った。

5. ポリネシア

「今まで私が入った中で先生の家がいちばん面白い家だと思います」と私は町の方角に向かって出発しながら言った。「明日またお会いに行ってもかまいませんか?」「もちろんだとも」と先生は言った。「好きな日に来たまえ。明日は庭と動物園を見せてあげるよ」

「そう、そこですーオックスフォードでした」とポリネシアは言った。「どこかに牛の名前が入っていると思っていたんです。オックスフォードーそこに行っているんです」「そうかい、そうかい」と先生はつぶやいた。バンポがオックスフォードで勉強しているなんてーこれはこれは」

6.ケガをしたリス

家の中に入ると、父が火のそばで忙しくフルートの練習をしているのを見つけた。毎晩、父は仕事が終わるといつもそうしていた。先生はすぐにフルートやピッコロ、ファゴットの話をし始め、間もなく父が言った。

7.貝の話

翌朝、前の晩は遅くまで起きていたにもかかわらず[とても遅く寝たのに]とても[恐ろしく,ものすごく]早く目が覚めた。私がベッドから飛び起きて大急ぎで服を着ていると、ようやく屋根裏部屋の窓の外の(屋根の)スレート板の上で朝一番のスズメが眠たそうに鳴き始めた。

8.あなたはよく気がつきますか?

ちょうどその時、ポリネシアが部屋に来て先生に鳥語で何か話した。もちろん私はそれがなんだかよくわからなかった。しかし、先生はすぐにナイフとフォークを置いて部屋を出ていった。

9.夢の庭

朝食が終わると先生は私に庭を見せるため連れだした。家も面白かったけど、庭はその100倍以上だった。私が今まで見てきた庭の中で最も楽しく、最も魅力的だった。

10.先生の動物園

私は、まだ見ていないものがあの庭にまだ残っているとは思っていなかった。でも、先生は私の腕を掴んで[人の腕をつかむ]ちょっとした細い道を歩きだし、紆余曲折を経て、高い石垣の小さな扉の前にたどり着いていた。[知らないうちに~している]

11.ポリネシア先生

その後、私が新しい友人に会いにいかない日は、ほとんどなかったことは確かです。実際、私はほとんど毎日一日中先生の家にいた。

12.素晴らしいアイデア

やがて先生は顔を上げ、ドアの前にいる私たちを見た。「やあ、入ってくれ、スタビンズ君」と先生は言った。「話しがあるのかい? 中に入って椅子に座ってくれ」「先生」と私は言った。「ぼくは大人になったら、あなたのような博物学者になりたいんです」

13.旅人の到着

次の日、私はお茶を飲んだ後、先生の庭の壁に座ってダブダブと話していた。私はポリネシアからたくさんの言葉を学んだので、ほとんどの鳥やいくつかの動物とそれほど難しくなく話せるようになっていた。ダブダブは、ポリネシアのように賢くて面白くはないが、とても親切で年老いた母性的な鳥でした。

14.チーチーの船旅

ポリネシアが(アフリカから)去った後、チーチーは博士やバドルビーの小さな家にこれまで以上にホームシックになっていたようだ。ついに彼は何としても[是が非でも]彼女を追いかけようと決意したのだ。

15.博士の助手になる

木曜日の夕方になると、私の家は大騒ぎになった。母が私に先生の好きな料理は何かと聞いてきたので、スペアリブ、丸い赤い根菜、揚げパン、小エビ、トリークルタルトと答えた。