さることにて
押さえたい重要古語 連語 もちろんのことであって/言うまでもなく・むろん 意味・文法・クイズで学ぶ
それは当然として、その先を述べる

さることにて(然ることにて)【古文】の意味を総まとめ!
「当然の事柄を受ける / その上のことを述べる」 意味・文法・例文と5問クイズで確認

文脈と文法を一緒に押さえたい古語「さることにて(然ることにて)」。 まずは、「①当然の事柄を受ける」と、「②その上のことを述べる」を軸に整理します。前後の状況を確かめ、自然な現代語に訳しましょう。

①
ポイント① 当然の事柄を受ける
もちろんのことであって
②
ポイント② その上のことを述べる
言うまでもなく・むろん
古典の里 単語帳カード

漢字表記・品詞・活用

然ることにて (連語)

意味をつなぐ学習イメージ

「それは当然として、その先を述べる」

花の色のよさを認めた上で、香りにも話を進める場面を思い浮かべます。
さることにて
01 / Core Meanings

「さることにて」の意味・用法マップ

当然の事柄を受ける / その上のことを述べるを文脈から理解する

学習イメージ:それは当然として、その先を述べる

文脈に合わせて、「当然の事柄を受ける」と「その上のことを述べる」を確かめます。以下の2枚は、意味や用法を整理するためのカードです。

ポイント1 当然の事柄を受ける 📖 POINT 1

もちろんのことであって

主な文脈:前の事柄を当然として認める場面

前に示した内容は改めて取り上げるまでもないと受け止めます。「当然の事柄を受ける」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「父の喜ぶはさることにて、母も涙す。」

訳:父が喜ぶのはもちろんのことであって、母も涙を流す。

ポイント2 その上のことを述べる 📖 POINT 2

言うまでもなく・むろん

主な文脈:当然のことに加えて別の事柄を述べる場面

後ろで取り立てたい事柄を述べる前置きにもなります。二枚は同じ用法を対象別に示しています。「その上のことを述べる」を手がかりに、前後の出来事まで読んで訳を整えましょう。

💡 短い学習用の創作例

「花の色はさることにて、香もめでたし。」

訳:花の色は言うまでもなく、香りもすばらしい。

02 / Translation Strategy

文脈から選ぶ!「さることにて」の読み取りルール

何を述べ、どんな状況で使われているかを見る

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読解で使うチェックポイント

「さることにて」の対象と前後を確かめよう

1 前の事柄を当然として認める場面

👉 当然の事柄を受ける

父の喜びを当然のことと受け、母の様子を加えています。

2 当然のことに加えて別の事柄を述べる場面

👉 その上のことを述べる

色のよさを当然とした上で、香りのよさまで述べています。

現代語訳で押さえたいポイント

「さることにて」の訳を文脈で選ぶ

「さること」は単に「そのようなこと」を指す場合もあります。この慣用的な表現での「もちろん」を、どの「さること」にも無条件で当てはめないようにします。

訳語を選ぶときの合言葉
✨ それは当然として、その先を述べる
これは意味を整理する目安です。一語だけを見て決めず、対象・人物・前後の出来事を合わせて読みましょう。
03 / Word Image & Memory Hack

イメージで覚える!「さることにて」の漢字と覚え方

それは当然として、その先を述べる

漢字・意味をつなぐ学習イメージ

覚える手がかりは「それは当然として、その先を述べる」!

花の色のよさを認めた上で、香りにも話を進める場面を思い浮かべます。

それは当然として、その先を述べる
場面を思い浮かべ、前後の言葉と結び付ける
➔
さることにて
当然の事柄を受ける / その上のことを述べる

補足:「さること」は単に「そのようなこと」を指す場合もあります。この慣用的な表現での「もちろん」を、どの「さること」にも無条件で当てはめないようにします。

短いフレーズと覚え方

声に出して覚える「さることにて」の基本セット

次の2つは意味を確かめるための学習用の創作フレーズです。出典のある古典原文からの引用ではありません。

1「父の喜ぶはさることにて、母も涙す。」 = 父が喜ぶのはもちろんのことであって、母も涙を流す。
2「花の色はさることにて、香もめでたし。」 = 花の色は言うまでもなく、香りもすばらしい。
🎯 イメージでつなぐ覚え方

「さることにて、
それは当然として、その先を述べる!」

04 / Grammar & Usage

「さることにて」の文法と関連語の違い

連語と、混同しやすい語を確認

「さることにて」の文法整理

品詞:連語
① まとまりを構成する語

「さり」の連体形「さる」+名詞「こと」+断定「なり」の連用形「に」+接続助詞「て」と整理します。「さること」を当然のこととして受ける用法を確認します。

② 用法を読むポイント

ラ変動詞「さり」の連体形「さる」+名詞「こと」+断定「なり」の連用形「に」+接続助詞「て」と整理できます。まとまり全体の意味と、各語の働きを分けて確認します。

3つを比べて、意味と文法を整理しよう

意味が重なる語もあります。違いを手がかりに、文章に合う訳を選びます。

さることにて もちろんのことであって
当然の内容を受けて話を続ける。
さらなり 言うまでもない
当然だと評価する形容動詞。
さるべき ふさわしい・そうなるはずの
「さる」の後ろの語を確かめる。
05 / Practice Examples

創作例で確かめる!「さることにて」実践例文

1 当然の事柄を受ける(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「父の喜ぶはさることにて、母も涙す。」

【現代語訳】父が喜ぶのは もちろんのことであって、母も涙を流す。
判別のコツ:父の喜びを当然のことと受け、母の様子を加えています。
2 その上のことを述べる(学習用の創作例) ※作品からの引用ではありません

「花の色はさることにて、香もめでたし。」

【現代語訳】 花の色は言うまでもなく、香りもすばらしい。
判別のコツ:色のよさを当然とした上で、香りのよさまで述べています。
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古文単語「さることにて」クイズゲーム(全5問)

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意味・文法・文脈について、最も適切な答えを選んでください。

古文単語「さることにて」の総まとめチェックリスト

1 当然の事柄を受ける 父の喜びを当然のことと受け、母の様子を加えています。
2 その上のことを述べる 色のよさを当然とした上で、香りのよさまで述べています。
③ 品詞は「連語」 「さり」の連体形「さる」+名詞「こと」+断定「なり」の連用形「に」+接続助詞「て」と整理します。「さること」を当然のこととして受ける用法を確認します。

参考:小学館『精選版 日本国語大辞典』「然有事」。語義・文法を参照し、本文・訳・解説は本記事で作成しています。本文の例文・フレーズと、それを使ったクイズはすべて学習用の創作で、実在作品からの引用ではありません。

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